模擬試験お疲れ様でした。
今週復習するのに多少何か役に立てたらと思ってコッソリ書いておきます。
では短めにサクッといきましょう。
周辺環境整理・外構計画・面積検討
まずは周辺環境の整理からやっていきます。
今回の課題は。。。
- 北側隣地の大学からアクセスする
- 東側道路は駅につながっている
- 西側は公園(防火上有効)
- 屋外広場は日照に配慮なので南側を第一候補、西側を第二候補で検討
以上を絵にかいて整理しています。
次に駐車場を配置していきます。
東側道路に駐車場を配置、北側が駅なのでそっちは歩行者へ譲り、南側にサービス駐車場を配置します。とりあえずヘリアキ3m。
他には屋外広場が250㎡以上となっているので南側いっぱいに広げるとするとヘリアキ5m、西側いっぱいに広げるとヘリアキ7mになるのでまずはそれで検討。
北側隣地が大学だが、用途地域が第二種住居地域なので北側斜線はなし。
とりあえずヘリアキ3m。
とりあえずヘリアキ3mの意味
↓↓↓
今年のテーマである、「大地震などの自然災害が発生した際に、建築物の機能が維持できる」ようにするため、まずは免震基礎から検討します。
続いて面積関係をチェックします。
上記の検討をまとめるとヘリアキは北側3m、東側3m、南側5m、西側7mとなりましたので建築面積、各階床面積を算出します。
建築面積は52.8㎡オーバー、各階床面積は納まっているので、建築面積だけ注意して進めることにします。
一応、建築面積がオーバーしたときの対処法を補足すると、建築面積MAX÷X方向、もしくはY方向を計算し、ざっくり42×26 or 40×28とあたりをつけます。(“Kより逆算してみる”と書いてあるところ参照)
高さ検討
次は高さ関係の検討へ進みます。
階振りも兼ねて、整理していきます。
- エントランスホール2層吹抜け & 上部光庭
- 3階以上を基準階 研究部門
- 地元住民も利用 集会部門
- 多目的ホール 天井高さ8m以上
- 屋上に太陽光パネル
多目的ホールの階高を検討します。
- 無柱空間 1.2m
- 単一ダクト 0.5m
- 指定天井高さ 8.0m
講堂の階高を検討します。
- 無柱空間 1.2m
- 単一ダクト 0.5m
- 指定天井高さ 3.0m
- 床仕上げ 1.5m サイトライン配慮150cm×10段程度
3階から上は基準階となるため、多目的ホールは1、2階で2層吹抜けが確定します。講堂は1階が第一希望ですが、何やら1階希望の要求室が多いため、まだ決めずにおいておきます。1、2階トータルで10mの階高と想定し、基準階は天井高さ指定がないので4mで想定高さをだします。
次に斜線制限を確認します。
今回の用途地域は第二種住居地域と書いてあるので(北側斜線はなし)道路斜線勾配は1.25です。東側は道路幅員が10m、北側と南側が隣地になるので隣地斜線を計算します。西側は公園で範囲が不明なので検討不要としました。(1/2がどこだか判断できない)
東側の道路斜線が19.0mと当たってしまっているため、なんとなく屋外広場が南側になり、建物全体が西側へずらしたら納まるのかな。。。と予想できたのでチビコマしながら考えようと次へ進みます。
チビコマ・スパン割
それではチビコマに入っていきます。
先程建築面積をオーバーしたときに建物のサイズを42×26、40×28と想定しましたね。そして高さ検討で南側が屋外広場だと建物が西側へずらせれるということを考えると42×26のほうから検討します。X方向は6スパンか7スパン、Y方向は3スパンか4スパンになるのでパターンを出しておきます。
基準階タイプなので、まずは3階から進めていきます。
課題文要求室の“室の数”と“大きさ”を想定し、X方向6スパン、Y方向4スパンから様子見ます。
採光補正係数1.0以上とあるので、道路側と公園側へ向ければ、ヘリアキ関係ないよなと考えて、東西へ指定の教室を向けます。
左右対称に配置でき片コアにすると、中央に光庭ができいきなりいい感じです。
次に1、2階へコアを落としていきます。
1階は多目的ホールが南東か南西に配置、コンビニとレストランは外からも出入りできる位置へ配置、その他設備系の部屋は更新用に階部からアクセスできるように配置すると、これしかありません。
2階はホワイエが景観に配慮なので、講堂とセットで西側へ配置、となると多目的ホールは東側に仮決定します。
すると1、2階なんとなくいけそうです。
このまま進めても良いのですが、サービス駐車場を南側にしたいのを思い出したので、管理コアを南側へ持っていくプランも検討します。
チビコマ2段目が修正プランとなります。
管理コアを南側へずらしたパターンです。建物の東側の2スパンだけ反転したようなかたちになるだけなので、1階のレイアウトだけ気をつければまとまりそうです。
チビコマ3段目はエレベーターの位置がホール側へずらしたいなと微調整をかけました。北西の角は各階トイレになったので、排水PS的にも作図効率的にも良さそうです。結構つめたので、次に進みます。
倍コマ・スパン調整
基本はX方向7m、Y方向6mなのですが、室面積によって若干調整していきます。
大きい部屋の面積から確認していきます。(講堂や多目的ホールなど。)
14と書いているのは7・7でもいいし6・8でもいいので、7・7と決め打ちしないためのテクニックです。
だいたい廊下もとりつつ、各室の面積が確保できそうなので、1/400へ進みます。が、一応建築面積オーバーしたままだったので、ここで再計算しておきました。
1/400エスキス
次にエスキスにしてまとめていきます。
作図の配置と合わせるように書きましょう。これをミスすると作図時に混乱したり不整合になりやすくなるので注意です。(左下:1階、左上:2階、右上:3階、右下:断面)
1階は敷地範囲を書き、各階柱芯を書いていきます。
外構から書いていきます。
南東側にサービス駐車場、南側に屋外広場を配置しました。免震の可動域とかぶりますが、多少減点覚悟で進めました。ここで合否判定しずらいだろうから一発アウトはないと判断。。。(自己判断)
次に要求室を書いていきます。
倍コマである程度、調整できていたので、ほぼ移しながら細かいところを仕上げていきます。
倍コマからの変更点は1、2階講堂や多目的教室の廊下を通すため、セミナー室や教授室の面積を調整しました。
ちょっとメインの入口が、大学本会からの入口からずれているのが気になりますが、このあたりでタイムアップ。。。
※途中経過をスクショするの忘れました。。。わかりずらくてすみません。。。
完成
↓最終的にこうなりました。
問題を解いた感想は。。。
最後の模試の割には意外と素直な問題だったと思いました。
きちんと課題文を読み取れているか練習するにはちょうど良かったのではないでしょうか。
本試験前に最後にもう一度解くと良いかもしれません。
課題作成時で解いているので若干本番の問題と違う条件があるかもしれません。。。エスキス中の思考から、何か気づきがうまれてくれればと思います。