本試験お疲れ様でした。
気になって眠れない方に向けてコッソリ書いておきます。
試験後にネット上であーでもない、こーでもないと色々情報があふれますが、合否に関係ない内容も多くウワサされますのでどうか気になさらずに。。。
もう試験の事は忘れたいという方はそっと閉じてください。
では短めにサクッといきましょう。
周辺環境整理・外構計画・面積検討
まずは周辺環境の整理からやっていきます。
今回の課題は。。。
- 駅前案件で西側ロータリー隣接
- 車椅子用駐車場1台は東側道路からアクセス
- 北は駅ビル、南は商業施設の隣地
- 免震基礎
以上を絵にかいて整理しています。
免震基礎なのでヘリアキ3mからスタートします。
駐車場は建物内でも良さそうなので最初はなるべく大きくつくろうかなと考えました。(中のプランが楽になるかなと安易に考える。)
東側に駐車場が来るのと、西側の駅から歩行者が来ることを想定し、東西に入口がくるのかなと想定します。
続いて面積関係をチェックします。
建築面積が納まっているので、そのまま何階まで上げられるか確認すると、総5階建てくらいまでならいけると判明しました。
高さ検討
次は高さ関係の検討へ進みます。
階振りも兼ねて、整理していきます。
- 3階以上を基準階 製図、研究、会議、ラウンジ
- 講堂は客席多いし2層か?
- 屋上に太陽光パネル、キュービクル、室外機
階指定のないものは適当に。。。
本試験用にいつもより若干丁寧に処理しています。
講堂の席数を検討します。
20席で一列と想定で15列、前後3mの通路と3mのステージで合計24mくらい必要なのがわかります。はたして一番奥の席から見えるのか。。。
(後にスパン決まった後に通路等修正が入っています。)
講堂の階高を検討します。
- 無柱空間 1.2m
- 想定天井ふところ 0.5m
- 想定天井高さ 3.0m
- 段床式 1.5m サイトライン配慮100cm×15列程度
製図室の階高を検討します。
- 無柱空間 1.2m
- 単一ダクト 0.5m
- 指定天井高さ 3.0m
次に斜線制限を確認します。
今回の用途地域は近隣商業地域と書いてあるので(北側斜線はなし)道路斜線勾配は1.5です。東側は道路幅員が6m、北側と南側が隣地になるので隣地斜線は省略します。西側はロータリー80mなので検討不要としました。
東側の道路斜線が16.8mと当たってしまっているため、屋上庭園が東側になり、基準階を西側へセットバックさせたら納まるのかな。。。と予想できたのでチビコマしながら考えようと次へ進みます。
チビコマ・スパン割
それではチビコマに入っていきます。
X方向は6スパンか7スパン、Y方向は4スパンになるのでパターンを出しておきます。
基準階タイプなので、まずは3階から進めていきます。
課題文要求室の“室の数”と“大きさ”を考慮し、X方向6スパン、Y方向4スパンから様子見ます。
採光補正係数が気になるので、東西の道路側へ向ければ、ヘリアキ関係ないよなと考えて、東西へ指定の教室を向けます。
が、製図室がとてもつくりずらくうまくいきませんでした。
そこで南北でも採光補正係数とれるので違うプランも検討してみます。
大きい製図室を縦か横かで入れていくと、私の場合は北西の角に横長で置くと他の室も納まった感じがでました。
次に1、2階へコアを落としていきます。
1階は製図室と同じポジションに講堂を入れ、残りの部屋も適当に並べてみます。
2階は製図室と同じポジションに生徒80人用の教室ABへ配置、残りの部屋も適当に並べてみます。
講堂→教室AB→製図室と無柱空間の室をタテに並べることで構造的にも良さそうです。
が1階が窮屈な割に2階に余裕があったので図書室を2階へ移動します。
すると1、2階もなんとなくいけそうです。
このまま進めても良いのですが、R5のクセで本の劣化が気になり図書館を北側にしたいと考え出したので、図書室を北側へ持っていくプランで倍コマを検討します。
倍コマ・スパン調整
基本はX方向7m、Y方向7mなのですが、Y方向は1m余っているため室面積によって若干調整していきます。
大きい部屋の面積から確認していきます。(講堂や製図室など。)
要求室が50㎡以上や100㎡以上となっているので、なるべく増やすと効率のよいスパンを7mから8mへ増やします。
だいたい廊下もとりつつ、各室の面積が確保できそうなので、1/400へ進みます。
1/400エスキス
次にエスキスにしてまとめていきます。
作図の配置と合わせるように書きましょう。作図の配置は不明ですがSNSに上がっていた答案をみて合わせました。(左下:1階、左上:2階、右上:3階、右下:断面)
特に外構がないので中から書いていきます。
倍コマである程度、調整できていたので、ほぼ移しながら細かいところを仕上げていきます。
倍コマからの変更点はDSを各階通すため、EV横のあまりそうなスペースに押し込みました。ちょうど余っていた2階のEV横を空調機械室にしました。
また2階の教室の採光補正係数が厳しかったため、南側のヘリアキを4mに変更し、壁芯を柱の外面まで出して面積調整しました。
できていない部分
講堂の段床アプローチにホワイエが必要なのか迷いましたが、1FL±0から上がっていけば成立するのではと思ってホワイエ設けませんでした。。。
感想
問題を解いてみて。。。
シンプルな問題に見えて、すごくよく考えてある課題だと思いました。
例えば斜線制限に合わせて建物をセットバックさせると1、2階が苦しくなりプランが難しくなると想像できます。自分のプランも講堂の中で段床していく感じになってますし、ある程度課題文に書いてない内容は捨てないとまとまらなかったのではないかと感じました。
- 道路斜線の検討(屋上庭園を使ったかわし方)
- 適正な階高の検討(段床式の講堂)
- 採光補正係数の検討
- 無柱空間の検討
再現図をサクッと書いて試験の事は合格発表まで忘れておく方が良いかもしれません。今まで頑張ってきた分、切り替えてやりたかったことやってください。お疲れ様でした。