R4製図不合格となってR5長期製図講座までにやっていたこと

一級建築士

設計製図試験 R4 事務所ビル ランクⅣ 不合格

何だかんだで合格しているだろうと思っていた私は不合格通知でランクⅣと知るとなかなか現実を受け入れられずにいました。。。

  • なぜ自分が不合格だったのか。。。
  • 合格している人と自分との違いは何だったのか。。。
  • 自分の勉強方法を変えるとしたら何なのか。。。

そんな疑問が発生したため、ランクⅠとランクⅣの図面を研究・分析することにしました。(ウラ指導のユーザープランニングに再現図を送ると、同じ再現図を送った者同士の図面を見ることができます。)

ランクⅠとランクⅣの図面を見比べると、図面の差はそれほどなかったように思いました。。。ですが要点記述を見るとランクⅠとランクⅣの差は明確でした。そして自分の要点記述のレベルがとても低いことに気付きます。。。またランクⅠの図面でも細かいミスは色々あり、合格するにはそこまでレベルの高いものは必要ないことも知ることができました。。。

要点記述の分析

ユーザープランニングの検証で、作図は皆ほぼ同じプランだったのに対し、要点記述はランクⅠとランクⅣでは明確に差が出ていました。そこで合否にかかわる部分は図面よりも要点記述にあるのかもしれない。。。と思った私はエスキス、要点記述、作図とある中で、要点記述を最初に見直すことにしました。

標準解答例には要点記述がないため、ユーザープランニングのランクⅠの解答から抜粋していき、まずは設問に対してどのような解答をしなければならなかったかを書き出してみました。↓当時のメモはこんな感じ。

そしてインターネットや関連本などを読み、事務所ビルを設計するうえでの注意事項や、事務所ビルに何が求められているのかを調べ、試験当日自分がスパッと答えられなかった部分(収益性、可変性、多様性等)をまとめました。↓当時のメモはこんな感じ。

これを踏まえて次はどんなプランにすれば良かったのかということを考えていきます。

標準解答例の分析

要点記述でどんな事務所ビルを計画しなければならなかったのか掴んだところで、標準解答例1と2を考察していきます。自分がわかる範囲で気が付いたところを書き込んでいきます。今回は片側コアとセンターコアでそれぞれ解答例が出ていたので、両方勉強しました。実際解答例に書込みしたものは載せられないため、当時の落書きで雰囲気だけ感じてください。

ユープラとランクⅠの分析

標準解答例が終わったらユーザープランニングのランクⅠをもう一度確認していきます。最初はランクⅠとランクⅣはあまり差はないと言いましたが、要点記述や事務所ビルについて勉強した後では少し見え方が変わってきました。特に図面の書込み具合と補足の仕方が絶妙で、“簡潔な文章や矢印等により補足して明示する”が、自分の答案と比べるとガッツリできている印象でした。

リバースエスキス

ランクⅠの図面、標準解答例の図面を勉強したうえで、リバースエスキスを作成していきいます。何案か合格答案をモデルに合格者の設計段階の思考を想像して書いてみます。。。自分では気が付かなかった設計者の配慮や動線を捌くテクニックなどを勉強します。

ベストプランの作成

これがなかなか大変でした。自分ではベストプランだと思っても、改善点・修正点は必ずあります。ベストプランを作成→改善点をあぶりだす→プラン修正、これを繰り返していきます。後半の方になると何かひとつ改善できても、何かひとつ条件が悪くなるというようになかなかまとまらなくなっていきます。。。

iPadでエスキス考えていたデータも残っていたので載せてみました。書いたり消したり色塗ったりするにはiPadは良かったです。ベストプラン考察にはとても活躍してくれました。

作図

作図方法も忘れてしまっているので思い出しながら用紙に書いてみましょう。↓当時の図面はこんな感じ

まとまってきたら長期講座が始まったタイミングで講師に添削してもらってください。自分のベストだと思っていたところにまだチェックが入ります。。。

チェックの入ったところを修正して完成です。↓当時のベストプラン

ここまでやることができれば何が理由で自分が不合格だったのか、これから何を勉強していけばいいのかわかると思います。私は特に要点記述の勉強が不足していたため、どのような建物を計画したらよいかきちんとわかっていませんでした。。。作図時間の短縮やエスキスでプランを時間内にまとめる事ばかり気にしていましたが、要点記述の勉強の重要性をとても実感しました。どのような建物を計画すればよいかわかれば、エスキス・作図にかかる時間は短縮できるようになります。そして自分の苦手な部分をひとつひとつ潰していき、全体のバランスを考えながら常に一番やらないとやばそうな部分から対応していけば合格に近づくと思います。

まとめ

  • 合格者の答案から自分が不合格になった原因を探す
  • 作図より要点記述のほうが受験生の理解度が試される
  • 作図でランクⅠとランクⅣの差は見つけにくい
  • 要点記述のランクⅠとランクⅣの差は明確だった
  • R4事務所ビルに対してベストプラン作成することで理解度を深めることができる

資格学校の勉強だけしていては合格は難しい。。。

だから自分なりに勉強し自分の言葉でまとめることが大事!!

この考えはR5図書館のときにとても役に立った

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