過去問 復習ポイントまとめ ~R6大学用~

一級建築士

今年の課題発表後、過去問を見直していた際に、復習すべき重要なポイントが見つかりましたので、その内容をまとめました。

課題文や解答例を自分で確認しながら復習を進めてください。さらに、今年の出題傾向を予測しつつ勉強することで、より効果的な学習ができると思います。

受験経験者の方は長期で学んできた事を整理して、今年の大学仕様へカスタマイズしていきましょう。

今年学科を通過して、過去問までチェックしている余裕がない方は、最低限この内容だけでも確認してもらえればと思います。

まずは、“大地震等の自然災害が発生した際に、建築物の機能が維持できる構造計画とする。”という部分について拾っていきます。

H23 介護老人保健施設

課題文より抜粋↓↓

Ⅰ.設計条件

4.計画にあたっての留意事項

(3)②地震等の災害時においても一定の機能を維持できるように配慮する。

要点記述より抜粋↓↓

(3)③地震等の災害に対する設備計画について、「設備の損傷防止」、「停電」及び「断水」のうちから二つ選択し、対応策を記述すること(停電や断水は3日程度を想定する。)

設備の損傷防止、停電、断水について学べます。各設問に対して、どのような設備をつかって対応しているか確認しておきましょう。

設備の損傷防止なら耐震性の高い架台に設置し転倒防止した、各種配管はフレキシブル継手で損傷防止したなど

停電なら自家発電設備、蓄電池設備、太陽光発電パネルを設置し非常用電源に切り替えたなど

断水なら受水槽に貯めた水を使用する、貯留槽に貯めた水を使用するなど

H26-① 温浴施設のある「道の駅」

課題文より抜粋↓↓

Ⅰ.設計条件

2.建築物 要求室

室名:防災備蓄倉庫

特記事項:外部からの利用に配慮

床面積:約50㎡

要点記述より抜粋↓↓

(3)②「非常用発電機」について、その設置した場所を記入し、維持管理及び機器の更新について配慮したこと

H26は防災備蓄倉庫は外部からの利用に配慮と要求室の特記事項に書いてありましたが、次に出題する場合はそんなヒントは出さないと予測されます。実際にR4事務所ビルで防災備蓄倉庫が要求された時は適宜のみでつながり条件や面積指定は書いてありませんでした。

非常用発電機についても1階に計画し、外部からも利用できる位置で計画されることが要求されます。室内に設けても、敷地内に設けても大丈夫ですが、敷地内に設けた場合は斜線制限に影響が出るので、そのあたりをきちんと勉強しておきましょう。

H26-② 温浴施設のある「道の駅」

要点記述より抜粋↓↓

(2)①採用した構造種別、架構形式を示すとともに、設定した目標耐震性能(地震力の程度と建築物の状態)を記述すること

目標耐震性能の分類地震力の割り増し耐震安全性の目標の3つを整理しておきましょう。

H27 市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅

課題文より抜粋↓↓

Ⅰ.設計条件

2.建築物 (1)構造、階数等

構造種別は自由とし、地上5階建ての1棟の建築物とする。なお、建築物には、基礎免震構造を採用する。

4.計画にあたっての留意事項

(1)③住宅部門、デイサービス部門及び共用部門を適切にゾーニングし、明確な動線計画とするとともに、災害時の避難等に配慮する。

(2)②基礎免震構造を考慮した構造種別、架構形式及びスパン割りを適切に計画する。

要点記述より抜粋↓↓

(2)①建築物に設定した目標耐震性能(地震力の程度と建築物の状態)

(2)②建築物に設定した目標耐震性能を達成するために、上部構造の構造種別、架構形式、スパン割り及び主要な部材の断面寸法について考慮したこと

免震基礎の図面を書けるようになること、免震基礎になる場合に注意しなければならないこと、等をまとめておくとよいと思います。

  • 地震時、地上の揺れ動く範囲には障害物となる駐車場や設備等を置かない
  • 地震時、基礎の揺れ動く範囲には損傷防止のクリアランスを設ける
  • 地震時、配管等が損傷しないよう伸縮性のある継手を使用する など

H28 子ども・子育て支援センター

要点記述より抜粋↓↓

(2)②プレイルームの天井について、天井落下防止対策について考慮したこと

床面積200㎡超天井高さ6m超に該当したら、断面図に特定天井の表現を入れるようにしましょう。断面図でちょうと切断位置に表れない場合もあるので要点記述で問われた場合は答えられるようにしておきましょう。

  • 埋込みインサート、ボルト吊り
  • V字斜材をバランスよく配置 など

次は大学に出てくる要素をまとめていきます。

H25 大学セミナーハウス

Ⅰ.設計条件

2.建築物

セミナー室 教室型

セミナー室 ロの字型

セミナー室 2室に分割して利用できる

食堂 テーブル、イスを設ける

什器レイアウトについて学べます。教室型ロの字型どちらの机の並べ方も表現されています。課題文には使用人数の指定のみで室面積は適宜での出題となるでしょう。人数に合わせた室面積を割り出せるようにしておきましょう。

また食堂のテーブル、イスに関してはテーブル1台に対してイスが8席もあります。カフェやレストランと表現が異なるのできちんと書き分けれるようにしておきましょう。

H24 地域図書館

Ⅰ.設計条件

2.建築物

小ホール 段床式で180席の固定席

大学で講堂が出るとしたら段床式も勉強しておきましょう。段床式の席の組み方、また段差の解消の仕方などがわかります。また関連してホワイエ専用空調機械室などもおさえておきましょう。

Ⅰ.設計条件

2.建築物

小ホール 段床式で180席の固定席

大学で講堂が出るとしたら段床式も勉強しておきましょう。段床式の席の組み方、また段差の解消の仕方などがわかります。また関連してホワイエや専用空調機械室などもおさえておきましょう。

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